校訓   「自立 愛  について   


  「生を明らめ、死を明らむるは…」とあるように、生死にまさる人生の大事なしといえよう。生かされていることの有難さ、よりよく生きることの大切さ。人間はだれでも、どんな人でも生まれてきた以上、よりよく生きようとしている。いろいろなことがあるにしても、それでも一歩一歩昨日よりは今日を、今をよりよく生きていこうとしている。時には苦しいこと、悲しいこと、もうだめだと思うこともあるが、「ようし!」と、その気力を奮い立たせ、生涯にわたって自分というものを確立していく。一生にわたって自分の目標をもち続け、それに向かって挑戦していく。自己実現を目指す、そういう生き方をしていく人間であってほしい。
 また、ひとり一人が、かけがえのない大切な命をもっている。だれもが、かけがえのない人の命をもっている。そして、生きているものすべてが命をもっている。かけがえのない自分の命、生きとし、生けるものの命を尊重する愛、生きているということへの愛、生きているもの同士ということへの愛を、生涯もち続ける人間であってほしい。と念願して設定した。
 
                                     初代校長  武藤 達郎

曹洞宗の経典. 『修証義』より